資産運用で失敗しない為の注意点 出口戦略

資産運用するにあたって注意すべきポイントについてお話しして行きたいと思います。

まず、資産運用をする際、一番はじめにやるべき事があります。何でしょうか?


投資を始める前に、まずは出口戦略を立てる

資産運用をするにあたってまず初めにするべきこと、それは出口戦略をたてることです。

投資における出口戦略とは、目標金額と期日を決めるて現金化する計画を明確にすることです。

資産運用に限らず、何をする場合でも当てはまりますが、まずは、何の為にやるのかを考えるという事がとても大切です。

仕事を効率的に回す考え方として、PDCAサイクルというものがありますが。

P(Plan:計画)D(Do:実行)C(Check:確認)A(Action:課題への処置)と

最初に計画が来ております。

出口戦略をせず投資をしたために陥りやすいリスクとして一番に考えられるのが、出口を決められないことです。

お金とは本来ただの紙、もしくは数字でしかなく、使って初めて価値を生み出します。

しかし、出口戦略ないままに投資を始めてしまうと、順調に資産が増えたとしても、現金化して使用するタイミングを見失う恐れがあります。

実際に投資家の中には投資家貧乏が数多く存在します。

資産運用により、億単位の資産を稼いでいるのに、現金化するタイミングを見失ってしまい、実生活を豊かにできないパターンです。

なぜそのようなことになるのかというと、「複利」の持つ力があまりにも強大な為といえます。

別記事でも取り上げているように、複利運用は資産を増やす上でとても強力な武器となります。

ですが一方で、複利運用をしている間は現金化ができないというデメリットがあります。

ここで投資家のジレンマとして、「複利」から「単利」に切り替えるタイミングが出てきます。

「複利」の持つ力を知っている方は、今持っている100万円が将来的に100万円以上の価値を生み出せる事を知っています。

その為、100万円を使って、100万円のものを買うことに抵抗を覚えます。

わかりやすく説明すると、100万円を年利10%で運用できる方法を知っているのであれば、現金100万円を使って、100万円のものを買うより、年利1%でローンを組んで100万円のものを買い、残った100万円を運用したほうが得であるという打算が働くわけです。

実際、莫大な資産を持っている資産家が多大なローンを持っていることは珍しい事ではありません。

ビジネスで融資を受けるのと同じで、投資で金利以上に稼げるのであれば借りた方が得という考えです。

これは論理的には正しいです。

ですが、2点注意すべき点があります。

1点目は言わずもがなですが、投資にはリスクが付くという点です。

株やFXであれば、キャピタルロスのリスクがありますし、不動産であれば空室リスク、ビジネス投資であれば、市況の変化や国際リスク等多くのリスクが考えられます。

安全資産といわれる貯金や保険商品であっても、物価が上昇すれば、資産の相対価値は下がるので、将来の資産を守ることを考えると決して安全とは言えません。

即ち、ローンを受けて資産を増やすということはそれだけリスクも増やすことになります。

2点目は、先ほどの話に戻りますが、出口設定ができず、現金化ができないパターンです。

人間の欲望とは恐ろしいもので、稼げば稼ぐほどもっと欲しくなるという面があります。

そうすると、お金を増やすことが目的になってしまい、生活は一向に改善されません。

一生使いきれない額まで貯めた時には、老いて、お金を使う体力がないなんて笑い話にもなりません。

ですので、私は資産運用をする場合、何のために運用して、いくら欲しいのか、目標額に達したら、どのように現金化していくのか(単利運用にするのか、全額出金するのか等)、明確に設定することを強く勧めております。

資産運用 複利運用におけるお勧めの出口設定方法

では、実際にどのように出口設定ができるのか、私の事例を挙げて、説明していこうと思います。

私が出口設定をするにあたって、何をしたかと言うと、自分が何に幾ら使いたいかのリストを作成しました。

この時の前提条件として、お金を好きなだけ得られるとしたらという前提なるべく細かい費目に分けて金額を書きだしました。

その際、本当にやりたい事、本当に欲しいものを書くように注意しました。

なので、維持費がアホみたいにかかるプライベートジェットとか、船舶とかは書きませんでした。

具体的な金額は挙げませんが、税引き後で年間幾らあれば、理想通りの生活ができるという計算ができあました。

ともあれ、かくして目標の設定が出来たわけです。


次にそこに向けた出口戦略を練っていく訳ですが、極論を言えば、年間必要額の100倍の資産ができれば、その時点で投資をやめてしまいたいというのが私の理想です。

ですが、より速く目標を達成したいので、不労所得が年間必要額を上回るところをまずは第一目標に掲げました。

いわゆる経済的自由、ロバート・キヨサキ風に言うと、ラットレースから抜け出した状態ですね。

いったんそこにたどり着ければ、基本的にはお金が減らない状態が手に入ります。

あとは、生活を潤しながら資産を増やして、リスク分散させていく。というのが理想的な流れと考えております。

出口設定の仕方は人それぞれですが、出口設定なく投資を始めることはやめた方が良いということだけは、改めて申し上げて、本記事を締めたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。