金持ち父さんに学ぶ不労所得とは 不労所得の作り方を解説

老後資金に対する不安が強まる中、安心して老後を迎える手段として不労所得を持つ事が挙げられます。

今回は、不労所得とは何なのか、どのように持つ事ができるのかを解説します。

不労所得とは何か 具体例を挙げて説明

まず、不労所得とは、読んで字のごとく、労せずに得る所得のことです。

「働かざる者食うべからず」といったことわざからも判るように、日本人は「勤労こそ美徳」という思想が欧米諸国と比較して強いと考えられます。

では、不労所得は本当に悪いものなのでしょうか?

基本的に所得というのは、価値を提供した代価として支払われます。(詐欺によって収入を得る場合は除きます)

この提供する価値として、一般的にサラリーマンは自分の労働力を提供して所得を得ます。これが労働所得というものです。

一方で、不労所得の場合は労働力の代わりに別の物を価値として提供しております。

例えば、不動産経営の場合は、労働の代わりに住む場所を提供することで所得を得ます。

アーティストや作家に入る印税は、自分の歌や作品を価値として提供することで、所得を得ます。

株主に入る配当は、自分の資金を価値として提供(貸付)る代価として配当所得をえます。

このように、不労所得とは、価値を提供して所得を得るという点に関していうと、至極全うな所得といえます。

不労所得で裕福になった人の実例 孫正義さん

超高所得者として有名なソフトバンクグループの会長兼社長の孫正義さん、ソフトバンクの役員報酬で稼いでいるからお金持ちだと思われている方も多いかと思います。

ですが、実際はその所得のほとんどは株式の配当所得なのです。

2017年度の所得で見ると、ソフトバンクからの役員報酬は約1.4億円、孫さんの所有するソフトバンク株の配当所得は101億円以上といわれております。

さらに配当所得は税制面でも優遇されます。

役員報酬は累進課税(所得が増えると税率がアップ)の対象となる為、孫さんの場合は最高税率約55%(所得税45%、住民税10%)がかかり、手元に残るのは全体の約45%だけです。

一方、国内株式の配当所得は税率約20%(所得税15%、住民税5%)となり、約80%が手元に残ります。

ですので、孫さんがここまで所得を増やせたのは、社長として頑張っているからではなく、自分のビジネスに投資をしてそのビジネスを育ててきたからだといえます。

つまり、孫さんは超一流のビジネスマンである前に、超一流の投資家であるということです。

金持ち父さんに学ぶ 不労所得を得る為にまずできることは何か

「金持ち父さん貧乏父さん」の著者 ロバート・キヨサキ氏の著書「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」で述べられている内容を抜粋して説明します。

まずこの本では不労所得を得る方法は3つあり。

1)不動産

2)紙の資産(株や債券)

3)ビジネス

これらを得るためには、以下のスキルを高める必要があるとしております。

1)ビジネスに関するスキル

2)お金に関するスキル

3)投資に関するスキル

金融リテラシーはこれら全てに通ずる基盤となります。

シンプルに考えると、ビジネスにおいても投資においてもお金を稼ぐとは、出ていくお金以上にお金が入る仕組みができればよいのです。

例えば商売においては、

1)まず100円で仕入れて200円で売る仕組みを作る。

2)この仕組み通りに売買をしてくれる人を50円で雇う

これであとは何もしなくても50円の不労所得を得る事ができます。

この収支を理解する為にも、お金の知識は必須といえます。

キャッシュフロー表や損益計算書、バランスシートについては知っておくべきと考えます。

知識なき投資やビジネスはギャンブルに近いといえます。

しくみ作りは大変ですが、お金を稼ぐ為に老後も働き続ける事を考えたら、少しずつでも不労所得の仕組み構築を始める方が長い目で考えると楽なのではないでしょうか?

富裕層の割合が低い理由

富裕層の定義は金融資産(不動産等は除く)が1億円以上ある世帯です。

NRI(野村総合研究所)の調査によると、日本の富裕層の割合は2017年時点で全体の2.4%程度だと言われております。

近年、金融リテラシーの普及により富裕層が増えたといわれておりますが、それでも3%に満たない状況です。

金融リテラシーを学ぶツールは書店やインターネット上にも溢れているのに、これほどまでに富裕層の割合が低いのには理由があります。

先ほど紹介した「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」の中でその答えを得る為の判りやすい例えがあったので紹介します。

<垣根の上の3羽の鳥の話>

3羽の鳥が垣根にとまっていました。

そのうち2羽が「どこかへ飛んでいこう」と決めました。

さて、垣根に残っているのは何羽でしょう?

・・・

答えは「3羽」です。

なぜなら、「決めた」だけでは、そうするとは限らないからです。

何かしようと決めて、実際行動に移すのは5%しかいないと言われております。

大多数(95%)は思っても行動に移せないので、あなたがそうだとしても、責められる事ではないのかもしれません。

ただ、老後不安を払拭する為には、やろうと思うではなく、今この瞬間から実際に動きだす事が大事なのです。

何から始めればよいか分からなければ、まずは書店でお金関係の本を読み漁るでもいいですし、金融関係のセミナーに足を運んでみるのも良いかもしれません。本ブログの記事を片っ端から読み返していただいてもかまいません。

とにかく今から動きましょう。