人類最大の発明 複利効果と複利計算についてわかりやすく解説

人類最大の発明:複利

資産運用の仕方は複利運用と単利運用の2つに分けられます。

将来的に資産を大きく増やす為に必要不可欠ともいえる「複利」という考え方と、だれでもできる簡単な計算方法をわかりやすく解説していきます。

「人類最大の発明は複利」byアルベルト・アインシュタイン

皆さんはアインシュタインってご存知ですかね?
ベロを出してる写真で有名な白髪のおじいさんです。

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出典tagenyu.info

あのおじいさん、実はもの凄い天才でして、
有名なものですと、相対性理論や光量子仮説など、現代物理学の発展に大きく貢献した人物です。

特殊相対性理論はタイムマシンの可能性を思わせるとても画期的な内容となっております。

現在のコンピュータやGPS、原子力発電等はアインシュタインの研究成果に紐付くものなので、彼がいなかったら、世の中はこれほど便利にはなっていなかったかも知れません。

そんなアインシュタインが、人類最大の発明と言ったものが有ります。
それが、資産形成において最強の武器となる「複利」という考え方です。

天才学者が人類最大の発明と言ったので有れば、複雑で難解な内容に違いないと思われるかもしれませんね。
ですがご安心下さい。複利は至極単純な仕組みです。

「複利」と「単利」の計算式

「複利」の反対語として「単利」というものがあります。

まずは、「複利」と「単利」を比較することで、複利効果について理解を深めていただければと思います。

<単利とは>

単利とは利益を毎回出金していく運用方法です。

単利の場合利益計算式は以下になります。

 利益 = 元金 × 利率 × 年数

例1)100万円を年利10%※で「単利運用」した場合。

1年目:元金100万円 利益10万円 累計額110万円

2年目:元金100万円 利益10万円 累計額120万円

3年目:元金100万円 利益10万円 累計額130万円

30年目:元金100万円 利益10万円 累計額400万円

このように何年たっても年間の利益は最初の元金100万円の10%である10万円です。

<複利とは>

一方で複利とは、利益を元金に加えていく運用方法です。

複利の場合利益計算式は以下になります。

 利益 = 元金 × (利率)^年数

例2)100万円を年利10%で「複利運用」した場合。

1年目:元金100万円 利益10万円 累計額110万円

2年目:元金110万円 利益11万円 累計額121万円

3年目:元金121万円 利益12.1万円 累計額13.1万円

30年目:元金1,586.3万円 利益158.6万円 累計額1744.9万円


同じ100万円スタート、年利1%なのに、30年目で単利の場合と比較して、4倍以上になっております。
つまり、利益も元金に含めて運用していく事で、利益を雪だるま式(2次関数的)に増やしていく仕組みが「複利」という考え方です。

複利運用で老後に備える!資産形成における複利の考え方!

複利運用の効果の大きさについて何となくご理解を頂けたかと思いますので、次は、この複利を実生活においてどのように活用できるのかを説明いたします。


昨今の日本で、資産形成を考える理由の1つとして、老後の生活の不安が有るかと思います。

実際に、ニュースでも老後資金が足りなくなると騒がれてますよね。

実は老後生活の不安を払拭する為に、この複利の考え方はとても役に立つんです。

先ほどの例に戻りますが、元金100万円を年利10%で30年「単利運用」した場合、30年後ももらえる利益は10万円です。

しかし元金100万円を年利10%で30年「複利運用」した場合、30年後の利益は158.6万円です。即ち、この時点で単利に切り替えたとしても、13万円/月程度の利益を受け取れるようになるわけです。

最初の100万円をいれて、あとは30年放置しただけなので、100万円をしはらって、30年目以降毎月13万円程度の利益を受け取れるわけです。

今の時代、日本政府が老後資金の自助努力を促していることからわかるように、「複利運用」による備えを持つというのは、安心して老後生活を迎える為にとても重要なことと言えるのではないでしょうか。

年金をコツコツと、トータル何千万円とか払っても、将来的に貰えるかどうかわからないわけです。

そう考えると、将来に備える為に必要なのは、安定的な複利運用で資産形成ができる資産運用ですよね。

これに若い内に気づいて動けた人と、定年間近で気づいて人や気づいたのにアクションをしなかった人では老後の生活が大きく異なる事になります。

複利運用において、早く始めると言うことは物凄く大切な事なのです。

先程の例で、35年間複利運用した場合、2,810万円になり、その後単利で毎年281万の収入を得ると申しましたが、
1年遅く始めて、34年間複利運用した場合だと、100万×1.1の34乗で2,555万円となります。
255万円も違うわけですね。

更にそこから単利にした場合の収入が毎年25.5万円目減りするので、100歳までの35年間で892万円も目減りします。

つまり、1年間先延ばしすると、将来的なお金が1,147万円減るという計算になります。

だから、複利運用は早く始める必要があるわけですね。

ただし、資産運用には当然リスクもありますので、資産運用をする際の注意点については、別途関連記事で取り上げていきたいと思います。ご参考にしていただけると幸いです。

iPhoneの計算機は複利計算に使える!計算方法を簡単に解説!

複利についてお話してまいりましたが、実際複利でどれだけ利益を増やせるのか計算したい場合に使えるツールを紹介いたします。

iPhoneに搭載されている計算機です。

意外と知られていないのですが、iPhoneの計算機は画面を横に向けると関数電卓になります。

そして、例えば、利回り10%で30年という計算をしたい場合は、「1.1」「Xのy乗」「30」「=」の順番に入力 すれば30年後に何倍になるかを計算できます。

利回り20%で30年の場合は「1.1」の部分を「1.2」に置き換えてください。

「1.2」「Xのy乗」「30」「=」で計算できます。

利回り10%で20年の場合は、「1.1」「Xのy乗」「20」「=」で計算できます。

これを知っていると、複利運用での利益を簡単に計算できるので、とても便利です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。