株のやり方を簡単に解説。初心者編

銀行金利が低迷する昨今において、投資への関心は高まっておりますが、株を買おうにも、何から始めたらよいか分からないし、損をするのではないか不安という方も多いのではないでしょうか?

そのような方のために、株を始める為の手順と、株の選び方をご説明いたします。

1)株を始める手順

①証券口座の開設

株式の口座は数多く有りますが、今回は私も利用しているSBI証券の口座にて説明します。

私がSBI証券を選んだ理由としては、手数料が安い(NISA枠であれば0円)、取り扱い銘柄の豊富さ、投資情報の豊富さ等です。

私は口座開設していませんが、DMMの口座も手数料が安いと評判なので、ご参考にリンクを張っておきます。

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②取引口座へ入金

・証券口座サイトのトップページ右上の「入出金・振替」をクリック

・左のタブから「入金」を選択

・振込元口座の銀行を選択

・「振込金額」、「取引パスワード」を入力して「振込指示確認」をクリック

・内容に不備がない事を確認して、「振込指示」をクリック

・振込元銀行の口座にて、振込指示を実施

・証券口座サイトトップページにて、「買付余力」に入金した金額が反映されている事を確認

ここまでで、ひとまず、株の売買を行う為の下準備が整います。

②株取引の種類を理解する

株の取引きは大きく「現物取引」と「信用取引」の2種類があります。

・現物取引

実際にお金を支払って株を購入して、売却した際に売却額を受取るオーソドックスな売買スタイルです。

最大リスクは株の購入時に支払った金額に限定される為、初心者にはこちらの取引がお勧めです。

・信用取引

一定額の証拠金を担保とすることで、証拠金の数倍の金額の取引が可能になるというものです。株を売買した際、買値の売値の差額分のみ資金の受渡が発生します。

証拠金に対する売買額の大きさをレバレッジと言います。

例えば、信用取引において、10万円で購入した株を12万円で売却した場合、株の購入時点では、資金の受渡は発生せず、売却時に差額の2万円を売買益として受取ります。

逆に10万円で購入した株を8万円で売却した場合、差額の2万円が引かれることになります。

信用取引メリットとしては、少ない資金で大きな取引が可能になるという点です。

例えば、証拠金10万円を口座に入金することで、30万円の株式売買が可能になります。

デメリットとしては、強制決済のリスクが有ります。

強制決済とは、例えば、10万円の証拠金を入金して30万円の株を買ったが、一時的に株価が暴落して20万円になった場合、強制的に売却決済されて、証拠金10万円を失うという事になります。その後、株価が回復することが予想できたとしても、損失額が証拠金額に到達した時点で強制的に決済(損切)をさせられるというものです。

ですので、信用取引を行う場合、レバレッジを大きく取り過ぎると、少し値下がりしただけで、強制決済となり、証拠金を失う事になります。

③売買注文の種類を理解する

株式の売買をする際は、証券口座から売買注文を出して、他の注文と売買額がマッチした所で注文が成立となります。

注文には「指値注文」と「成行注文」の2種類が有ります。

・指値注文

株価いくら以下であれば買う、または、いくら以上であれば売るといった注文の仕方です。

指値注文をすることで、想定より高い価格で買ったり、想定未満の価格で売るといったリスクを避ける事ができます。

また、損失が大きくなり過ぎないように、いくら以下になったら売る、いくら以上になったら買い戻すといったような、「逆指値注文」もあるので、損切設定する際に活用できます。

・成行注文

注文時点で即取引の成立する最低価格での買い注文、最高価格での売り注文です。

成行注文のメリットとして、同時に入った指値注文よりも優先して決済されるという点がありますが、デメリットとして、他の売買注文があまり入っていない時に成り行き注文を入れると、想定以上に高値で買い注文が通ってしまったり、安値で売り注文が通ってしまうというリスクがあります。

個人的にはメリットよりデメリット(リスク)が大きいと感じる為、「指値注文」を推奨します。

④株式投資のスタイルを理解する

一重に株式投資と言っても、そのスタイルによって株式の選び方が大きく異なります。

・短期売買

短期の値上がりや値下がりを見越して、売買することで、売買益(キャピタルゲイン)を得るスタイルです。

決算発表や、新製品発表などの情報から値動きを予想するファンダメンタルズ手法や、過去の値動きから先の値動きを予想するテクニカル手法等により勝率を上げる事が可能です。

また、ファインダメンタルズには、対象となる企業の市場動向などからも先行きの値動きを予想できます。

例えば、コロナの影響により、巣籠需要が発生することから、通販業界の株価が値上がりしたり、ラニーニャ現象発生により寒冬になる事が予想される事で、ウィンタースポーツ業界や、暖房機器など家電メーカーの株価が上がる事が予想できます。

・長期保有

長期保有の目的は大きく3つあります。

1つ目は、長期的な成長を見越した株価上昇(キャピタルゲイン)です。

2つ目は、継続的なキャッシュフロー収益として配当(インカムゲイン)を受け取ることです。

3つ目は、株主優待です。株主優待で生活する桐谷さんは有名ですよね。

これら3点の利点を組み合わせて、バランスの良いポートフォリオを形成することで、老後不安を和らげる一助にもなると考えます。
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2)株の選び方

実際の売買を行う為には、株の銘柄を選ぶ必要が有ります。

次は銘柄の選び方について詳しく解説していきます。

①自分が好きな会社を選ぶ

株の売買には、短期売買により価格差益を得るというトレード的な一面もありますが、その会社を資金的に援助して、その見返りとして配当や優待を受けるというのが根本には有ります。

なので、例えば、ある企業の製品やサービスにとても感銘を受けたのであれば、その企業の株式購入を検討してみるのは良いかもしれません。

貴方がその企業の製品・サービスに感銘を受けたという事は、同じように感じる人が他にもいるはずです。顧客満足度というのは、その企業の今後を占う上で非常に重要なファクターとなります。

ですので、株式銘柄を選択する際は、自分が好きな製品やサービスの提供元を検討対象に加える事をお勧めします。

②ファンダメンタルズ分析

①である程度対象を絞り込んだ上で、その企業の業界やその企業自体の情勢を分析しましょう。

具体的には、まず業界として今後追い風になるファクターと抵抗となるファクターを見てみましょう。

例として、「日本スキー開発」の株を見てみましょう。

まず、観光業界全体に当てはまる内容として、コロナ影響による売上低迷予想が抵抗として挙げられます。

次に、シーズン物ですので、気温が株価に大きく影響を及ぼします。

今年はラニーニャ現象発生により寒冬になる事が予想されている為、実際に寒くなって、積雪が増えれば、ゲレンデの利用者が増える為、株価には追い風となります。

ファンダメンタルズ分析として、さらに詳しく分析する為には四季報等からその企業の財務状況を確認して、その時点の株価が割安なのか、割高なのかを判断する事も出来ます。

その分析方法については、中級編、上級編で取り扱いたいと思います。

③テクニカル分析

テクニカル分析とは、株価の過去の値動き(チャート)から、今後の値動きを予想するというものです。

中でもとても大切なのが、意識ラインを理解する事です。

意識ラインについては下記の記事で取り上げておりますので、是非ご参考にして下さい。

トレードの基本的な仕組みや売買方法、トレンドや移動平均線まで学べばFX初心者は卒業です。ここから先はトレードで有利になる為に必要なテクニカル手法について、もう一歩踏み込んで説明をして行きたいと思います。今回紹介するのは、市場を意識したチャート分析と意識ラインについてです。

キャピタルゲインを狙った短期売買を行う際、チャートに向かい合っていると、無作為に価格が動いているように感じるかもしれません。

しかし忘れてはいけない点として、株価にしても、FXにしても、価格の推移というのは、あくまで投資家心理の集合体であるという点です。

テクニカル投資家は、過去のチャートを基に価格が上がると予想すれば買う、下がると予想すれば売るのです。そして、判断基準として非常によく使われるのが意識ラインです。

ここをおさえるだけでも、無作為に見えていた値動きに対して、少しだけ見え方が変わってくるかと思います。

そのほかにも、テクニカル分析手法はいろいろとございますが、そのあたりは中級編、上級編で取り上げていきます。

④株式銘柄選びのまとめ

以上の内容をまとめると、①自分の好きな会社で絞り込んで、②ファンダメンタルズ分析で銘柄を選ぶ、③テクニカル手法で買うタイミング/売るタイミングを選ぶといった手順をお勧めします。

これらを実践することで、まったく根拠のないギャンブル的な投機が、論理的、戦略的な投資へと変わります。

3)株式の売買を行う

株式売買の準備ができて、売買する株式銘柄とタイミングも選んだら、いよいよ実際の売買を行います。

・トップページから「銘柄を探す」で社名当を入れて検索をクリック

・銘柄を選択

・「現物買」もしくは「現物売」を選択

・株数と売買指値を記入して確認ページへ進む

以上が株取引の流れとなります。

さあ、今から始めましょう。

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