お金の勉強をすることの大切さについて、近年取り上げられる機会が増えてきております。
本記事では「お金の勉強」に役立つ初心者にもおすすめの本を紹介します。
目次
お金の勉強本として人気の本2冊
金持ち父さん貧乏父さん
お金の勉強の本として、おそらく最も知名度があり、人気の本はロバート・キヨサキ著の「金持ち父さん、貧乏父さん」かと思います。
金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学/ロバート・キヨサキ/白根美保子【1000円以上送料無料】
ロバート・キヨサキの2人の父(実の父と友人の父)のお金に対する考え方と生き方の違いを実体験に基づくストーリーで比較していきます。
一方は学歴と労働によってお金を稼ぎ、もう一方は知恵とお金を使ってお金を稼ぎます。
2人の異なる考え方を持つ父からロバート・キヨサキ氏が何を学び、何を感じたのかを臨場感あふれる描写で描いており、読者も感情移入して読み進める事ができ、心に残りやすい内容となっております。
お金2.0
佐藤航陽氏の著書「お金2.0」も人気の1冊です。
この本ではお金の概念と、今後フィンテックによりお金のあり方がどう変わりうるのか、そして経済と価値のあり方はどう変化していくのかを独創的に展開しております。
実際、スマホ決済の普及等により、今後、お金のあり方は急激に変化していく事が予想されます。
この本で語られるように、「経済圏を選ぶ」時代が来るのもそう遠くないかもしれません。
お金の勉強本でおすすめ4冊
人生100年時代!腹黒くないFPが教えるお金の授業
お金について勉強したいけど何から始めていけばいいのかわからないという方には、岩城みずほ氏の著書「人生100年時代!腹黒くないFPが教えるお金の授業」がお勧めです。
腹黒くないFPが教えるお金の授業 「一生、困らない人」はどんな準備をしている? (単行本) [ 岩城 みずほ ]
多くの方が関わるお金の問題(預貯金、保険、教育費、住宅ローン、老後資金)について、本当に必要な出資なのかを営業目的ではない第三者目線で分かりやすく解説しており、ライフマネープランを立てる際の参考に知っておいた方が良い知識が書かれております。
保険の営業マンや住宅ローンアドバイザー、投資信託を斡旋する銀行員は一般的に販売目的なので、お客様の利益より、会社が販売利益をとる事を優先される場合が多く、プロのいう事だからと信頼して任せきりにするのは危険です。
そうならない為の資産防衛に役立つ基礎知識を培うのに為の本です。
君は一万円札を破れるか ~お金の洗脳を解くと収入が倍増する~
個人的にお金の本で一番面白かったのは、苫米地英人氏の著書「君は1万円札を破れるか ~お金の洗脳を解くと収入が倍増する~」です。
【中古】【古本】君は1万円札を破れるか? お金の洗脳を解くと収入が倍増する マキノ出版 苫米地英人/著【ビジネス ビジネス教養 ビジネス教養一般】
この本の良い点は、お金のしくみを理解できて、
仮想通貨が何故価値を持つ事ができるのか、そもそも紙きれの紙幣に何故価値が認められているのか等がわかります。
さらにこの概念を理解すると、PayPayや楽天Payのような決済システムを使って、これらの企業が何をしようとしているのかも推定できます。
ざっくりいうと、かつてロスチャイルド家が行ったように、通貨の価値を認めさせる事で、経済圏を作り、その中での通貨発行権を持つ事で、理論上は無限大に価値を生み出せるようになるというものです。
この本は私自身何度も読み返している一押しの本ですので、興味があれば是非読んでみてください。
金持ち父さんの投資ガイド[入門編]、[上級編]
ロバート・キヨサキ氏の著書「金持ち父さんの投資ガイド[入門編]、[上級編]」はロバート・キヨサキ氏の著書の中でも特にお勧めの2冊です。
金持ち父さんの投資ガイド(入門編)改訂版 [ ロバート・T.キヨサキ ]
金持ち父さんの投資ガイド(上級編)改訂版 [ ロバート・T.キヨサキ ]
先に取り上げた「人生100年時代!腹黒くないFPが教えるお金の授業」が資産防衛の為の著書とすると、こちらの2冊は攻めの本、資産を増やしていく、お金持ちになる為の実践本といえます。
「投資ガイド」という名前ですが、投資に限らず、お金を稼ぐということに関わる幅広い知識を得る事ができます。
入門編ではお金に関する90対10の法則、なぜ9割以上の人がお金持ちになれないのか。お金持ちになる為にどのような事を理解する必要があるのか。投資と取引(トレード)、投機の違い。投資のリスクリワード評価の考え方について説明しております。
上級編では投資家の種類を5つの段階に分けて、それぞれの段階でどのようなものが求められ、どのように身につける事ができるかを説明しております。
確実に一つ一つステップアップする為にどのような手順を踏む必要があるのかを理解するのにとても役立つ本だといえます。
投資を始める際、自分が最終的にどの種類の投資家を目指すのかを明確にしてプランを立てることをお勧めします。
以下に投資家の種類を簡単に説明します。
1)適格投資家 : 資金はあるが、知識や経験、スキルがない
2)専門投資家 : 資金と知識、スキル(専門的)はあるが、経験はない
3)洗練された投資家 : 資金と幅広い知識、スキル、経験を備えている
4)インサイド投資家 : 洗練された投資家かつ自分のビジネスに投資をしている
5)究極の投資家 : 何百万という人に対して価値のある資産を生み出す
お金の勉強が必要な理由
今後、AIの進歩により、現在存在する仕事の多くはAIにとってかわられると言われております。
そして、既存業務が自動化されることで、今後は自ら新しい価値(仕事)を生み出して稼ぐことを求められる時代になると想定されます。
そうなった時にお金の知識がなければ、正確な事業計画を立てる事も出来ず、成り行き任せの投機的起業になりかねません。
金融リテラシーは投資だけに限らず、ビジネスをする上でも必要不可欠な知識となります。
日本では、起業をしてから10年後に生き残っている会社はわずか6.3%です。(国税庁調べ)
ギャンブルの勝率にしても低すぎる数字です。
起業とはしっかりとした事業計画と集客戦略を立てて、それを愚直に実行していく作業になります。
その成功率がここまで低い理由の一つとして金融リテラシーの欠如により、正しい事業計画を立てる事ができないからという点が考えます。
金融リテラシーがあれば事業が成功するわけではありませんが、金融リテラシーがあれば、収支のシュミレーションをすることで、失敗する確率は確実に減らせます。
今後を担う若者の成功率を上げる為にも、まずは大人が金融リテラシーを身につけて、子供世代にも金融リテラシーの重要性を引き継いでいきましょう。