運用しないリスク 貯金は安全資産では無い

投資はリスクが有る。働いて稼いで、貯蓄をするのが一番堅実とお考えの方は多いと思います。

今回は、労働所得を得て貯金をするだけでは決して安全ではない理由を説明します。

貯金が安全資産とは言えない理由

日本人のほとんどの方は貯金は安全資産だと信じていると思います。

なぜなら、元本保証されているので、減ることはないからです。

たしかに、銀行に預けている個人資産はほとんど増えもしませんが、額面上減る事は考えにくいです。

ただ、あえて額面上と述べたのには理由があります。

お金とは、あくまで数字であり、紙きれですが、これに信頼という価値が付くことで、物やサービスを買うことができるわけです。

ではこのお金の価値は常に一定でしょうか?

もちろん一定ではありません。

物価上昇率という言葉があります。

物価上昇と聞くと、インフレになり、お金を稼ぎやすくなる為、景気が良くなる。と良いイメージを持つかもしれません。

しかし、物価が上がるという事は、相対的にお金の価値が下がっているという事です。

ですので、物価上昇率とはいわば、金価減少率ともいえます。

世界的に見て、物価は上昇し続けており、日本もバブル崩壊後デフレに陥りましたが、デフレ脱却を目指しており、日本政府は物価上昇率2%を目標に掲げております。

実際アベノミクスにより近年、日本の物価は上昇トレンドに乗っております。

これは言い換えると、日本政府はあなたの持つ金融資産の価値を毎年2%ずつ下げていく事を目標に掲げているという事です。

現在定期預金の利率は0.01%くらいです。

これは100万円を1年預けて100円増える計算になります。

一方で、物価が2%上がると、100万円の価値は98万円の価値に下がってしまいます。

つまり、金利よりも物価上昇率が高い時代において、貯金をしているという事は、資産を減らし続けているという事に他ならないわけです。

銀行金利が8%くらい付いていた時代であれば、銀行に預けておけば安泰でした。

なので、1980年代に稼いでいた世代にとっては、貯金をしていれば将来安泰だったわけです。

ですが、今は銀行に預けていると資産が目減りしていく時代だという事をご理解いただけたのではないでしょうか。

労働所得のみに頼るリスク 働けなくなるリスクを考える

次に収入元が労働所得のみという事に対するリスクについて、わかりやすく例を用いて説明します。

まず、水道がない時代の生活をイメージして下さい。

水がないと生きていけないので、毎日水場に水を汲みにいって生活をしております。

Aさんは、水を汲みに行けなくなるリスクに備えて、水場から水を引けるように水路を作りはじめました。

一方Bさんは、「そんな水路、いつ壊れるか判らないのだから、そんなものを作る暇が有ったら水をたくさん運ぶべきだ」と言って水を運び続けました。

Aさんは、その後、水路を増やしていき、水を汲みにいけなくなっても水を確保できるようになりました。

Bさんは、ある日、怪我をして水を汲みに行けなくなりました。

しばらくは、貯めていた水を使って生活できましたが、すぐに水は底をついてしまいました。

現在に置き換えて考えてみます。

「水」→「お金」、

「水を汲みに行く作業」→「労働」、

「水路を作る作業」→「資産分散:投資」

に置き換える事ができます。

上記の例からも判るように、労働所得のみに自分の収入元を固めるという事は、働けなくなった時に全ての収入を絶たれるリスクを抱える事になります。

これからの時代、年金の支給開始年齢も引き上げられ、老後資金は自助努力するように国が求めております。

そんな時代に、労働所得のみで生きていこうと思うと、果たして何歳まで働き続ける必要があるのでしょうか?

そうならない為にも、金融知識をつけて、資産を多様化させることで、水路(収入元)を確保していく必要があると考えます。

投資とトレードの違いを理解する

投資はリスクがあるのでやらないという方のほとんどは、投資=株式等の売買と勘違いされているように思います。

なので、投資とトレードの違いを説明します。

株を買って、値上がりしたところで売る。これにより売買益を得る。

これは、投資ではなく、トレード(取引)です。

トレードで稼ぎ続けるには、知識と経験と労力が必要となります。

労力が必要となるので、トレードによって利益を出し続ける事は、一種の労働と考えられます。

わかりやすい所でいうと、不動産屋さんは、物件を安く買って、付加価値をつけて、高く売ることで、利益を出します。

これも一種のトレードであり、労働のスタイルです。

しかし、不動産屋さんは投資家ではありません。

安く買って高く売ることで得られる売買益の事をキャピタルゲインといいます。

一方、投資というものは、お金がお金を増やす仕組み(賃貸物件、ビジネス、配当の出る株式等)に資金を投入して、継続的に収益を得る事を言います。

この継続的に出る収益をインカムゲインといいます。

売買によるキャピタルゲインを得続ける為には売買をし続ける必要があります。

一方でインカムゲインは、その仕組みが継続する限り、自分で動かなくても、継続的に収益を生み続けてくれます。

先ほどの例に戻って、「水路を作る」というのはこの「キャピタルゲイン」を生む仕組みを増やしていくという事になります。

ですが、より良い仕組みを見分ける為には、金融知識が必須といえます。

老後に備える為に今すべき事

最後に、今の時代、老後に備えて資産防衛する為にすべき事をまとめます。

まず、金融知識を身につけて、良い資産分散先を見極める目を養う。

継続的な収益を生むしくみに資産を分散して、収入元を増やす。

それにより、働けなくなるリスクに備える。

その為には、下記の様な無料セミナーを活用するのも有効な手段と考えます。

大切なのは、今から動くことです。



以上を実践することで、老後の不安を少しでも和らげられたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。