仕事とは何か?本質と成功の秘訣を分かりやすく解説

仕事とは何か?この記事ではよりやりがいを持って仕事に向き合う為に、その本質と成功の秘訣を分かりやすく解説しております。

仕事とは何か?

結論から申し上げますと、仕事とは「人を喜ばせて、お金を貰うこと」です。

ここで大事な事は、お金を貰う為に働くことではなく、まず「人を喜ばせる」、

その結果として「お金を貰う」という事です。

具体的な例を挙げて考えましょう。

お医者さんは、患者の病気やケガの治療を行ったり、薬の処方を行う事で喜ばせます。その結果として、お金を貰う事ができます。

電車の車掌さんは、乗客を行きたい場所に運ぶことで喜ばせます。その結果として、お金を貰う事ができます。

会社員の場合、会社方針や上司の指示に沿って業務を行う事で、会社の利益に貢献して上司や顧客、株主を喜ばせる事で、お金を貰う事ができます。

上記の例で共通する事として、より多くの人を喜ばせた人が、より多くのお金を受取るという事です。

お医者さんや車掌さんの場合、より多くの患者や乗客にサービスを提供する事で、病院や鉄道会社はより多くの利益を得ます。個人経営の病院であれば、その利益が自分の収入に直結しますが、雇われているお医者さんや車掌さんの場合でも、病院や鉄道会社の収益が向上すれば、賞与という形でより多くのお金が支払われます。

この「仕事=人を喜ばせて、お金を貰う」という本質はすべての職業に当てはまると考えます。

接客業であれば、お客様を喜ばせる事で、売上を得やすくなります。

製造業であれば、よりお客様の役に立つ製品を提供して、喜ばれることで、より多くのお金を得る事ができます。

YouTubeでも再生数が伸びる動画は、楽しかったり、役に立つ情報を発信していたりして、視聴者が喜ぶ内容になっております。

即ち、お金を多く得る為には、「人を喜ばせる方法を考えて、実行する」ことがとても大切です。

人を喜ばせるとは

では、人を喜ばせるとはどういう事なのかを解説していきます。

人を喜ばせる為に、「黄金律」というものがとても役立ちます。

黄金律とは、キリストが山上の垂訓という説教の中で話された教えの一つで、「なにごとも人びとからして欲しいと望むことは、人びとにもそのとおりせよ」というものです。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

1)相手の長所に目を向けて褒める、感謝を伝える

2)他人がやりたがらないことを率先して行う

3)他人の課題や問題に、自分がどう対応すべきかを考える

上記の内容について、成功者の事例を挙げます。

1)相手の長所に目を向けて褒める、感謝を伝える

「褒める」という点に関して、歴史上、最もお手本とすべき人物は「鉄鋼王アンドリュー カーネギー氏」だと考えます。
彼は、鉄鋼業で巨万の富を得て、鉄鋼王と呼ばれておりますが、実のところ鉄鋼業に関する知識はそれほど深くなかったといわれております。
彼の特筆すべき能力こそ、「人を褒める」ことなのです。
とにかく人を褒める事に長けた彼のもとには優秀な人材が集まり、それらの人達に支えられる事で、彼のビジネスは大成していきました。
そして、彼は自らの墓にこのように刻ませました。

「己より賢い者を集められた者、ここに眠る」

彼は、死してなお、自らの墓石でも周りの人たちを褒めたたえたのです。
これだけ人を褒める事を貫いたからこそ、多くの人に支えられる事で、ビジネスに大成して、鉄鋼王と呼ばれるに至ったとのではないでしょうか。

2)他人がやりたがらないことを率先して行う

松下電工(現パナソニック)の創業者である松下幸之助 氏は、年末に工場の大掃除をした際、トイレだけが掃除されていないことに気が付き、自らバケツに水を汲み、掃除を行いました。

従業員がやりたがらないトイレ掃除を率先して行う事で、仕事(=人を喜ばせること)に対する精神の持ち方や態度の模範を示しました。

また、キリストも最後の晩餐の際に、弟子たちが「弟子たちの間で一番になるのは誰か」という事を揉めていた時、キリストは、弟子たちの足を洗い「一番上になりたいものは、皆のしもべになりなさい」と語られました。

他人がやりたがらないことを率先して行える人は、結局評価されるという事を理解するのは、仕事で成功する上でも非常に大切なことだと言えるのではないでしょうか。

3)他人の課題や問題に、自分がどう対応すべきかを考える

トヨタグループの創始者である豊田佐吉 氏は、母親が機織りをする姿を見て、「どうにかもっと楽に機織りができるようにしてあげられないか」という事を考えるようになりました。

そこから彼は、自動機織り機を開発したのが、トヨタグループの始まりです。

昨今、大きな成功を収めている企業として有名な4社GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)からも学べることがあります。

Googleは、検索エンジンを通して、必要な情報に即アクセスできる環境を整えました。
これにより、情報を求める人だけでなく、情報を発信して商品やサービスを知ってもらいたい人にも喜ばれております。
その結果、世界中の何十億人という人に利用されているので、莫大なお金を得る事が出来ております。

Amazonは、本屋さんから始まって、より多くの人を喜ばせる為に、取り扱う製品の幅を広げてきました。
その結果、お店で買えるものはAmazonでなんでも揃っていると言っても過言ではありません。
この便利さが世界中の人に喜ばれる事で、莫大なお金を得ております。

Facebookは、人と繋がりたいという欲求を満たす事で、世界中の人に喜ばれております。
心理学者のマズローによると、欲求は低位なものから順番に「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」5段階に分かれており、
低位の欲求が満たされる事で、より高位な欲求が生じるとしております。
動物や原始時代の人類においては、「生理的欲求:食欲、性欲、睡眠欲」や「安全の欲求:怪我や病気のリスクを回避する欲求」が満たされない為、より高位な欲求はそれほど高くありませんでした。
しかし、文明の発展により、「生理的欲求」「安全の欲求」が比較的容易に満たされるようになり、「社会的欲求:人と繋がりたいと思う欲求」や「承認欲求:人に認められたいという欲求」が高まりました。
Facebookは「友達機能」や「いいね機能」により、容易にこれらの欲求を満たせるようにした事で、爆発的に利用者を増やしました。
また、Facebookは利用者を増やす為のPRにもこの欲求を捉えた方法を使っております。
「IQの高い人ほどFacebookの利用する割合が高い」というニュースを流しました。
このニュースを見た人は、Facebookを利用する事で、「自分はIQの高い人の一員」だと思える事で、「社会的欲求」と「承認欲求」が満たされるのです。

Appleのiphoneがここまで人気を得たのも、人を喜ばせるのが非常に上手だからだといえます。
iphoneやApple WatchのCMでは、製品自体よりも、製品の利用者に徹底的にフォーカスしております。
利用者がこの製品を使う事で、何ができるようになるのか、そして、どの様な気持ちになり、どの様な表情をするのかを鮮明に映し出すことで、
視聴者に「自分が使ったら・・」を想像させます。
この想像が欲求を掻き立てる事で、購買意欲につながるのです。
大事なのは、「この製品はここが優れている」ではなく、「この製品を使う貴方は、こうなれる」と伝える事です。

まとめ

仕事の本質とは、「人を喜ばせて、お金を貰う」ことです。

即ち、より多くの人を喜ばせる事で、より多くのお金を得る事が可能です。

結果として、お金をたくさん得られるのであれば、「どうすればお金持ちになれるか」を考えるより、「どうすれば人を喜ばせられるか」を考える方が楽しいのではないでしょうか?

人類は、そういった「人の課題を解決して喜ばせたい」という想いにより、車ができ、飛行機ができ、医療が進歩して、快適な生活を手に入れてきました。

しかし、課題は尽きる事が有りません。もっとこうだったらいいのにという思いは、そこら中に転がっています。その課題を解決できれば、それがビジネスとなり、お金を稼ぐことにもつながります。

つまるところ、仕事とは、そんな「課題を解決すること」なのだと、私は考えます。

本記事が、貴方の「仕事観」を向上させる事に繋がれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。