TVやインターネットですっかりとお馴染みとなっているFX。しかしながら実際にどんなこをしているのかを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。ここでは「FXって何だろう」、「FXに興味があるので基本から学びたい」と思っている人達の為に、FXの基本について解かりやすく説明をしていきたいと思います。
目次
意外と簡単?FXとは通貨の売買をするだけ
FXとはForeign eXchangeの略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。
外国為替証拠金取引と書くと何だか難しそうなイメージがあるかもしれませんが、簡単に言うとFXとは2種類の通貨を売買することです。海外旅行の際に日本円をドルやユーロ等へ両替するのと何ら変わりはありません。まず、旅行前に日本円とドルを交換し、帰国後にドルと日本円を交換するといった感じです。
実際に両替をする時は為替レートに従って交換をしますが、当然ながら為替レートというものはレートが刻々と変化しています。ですから所持しているお金の価値は旅行の前後で若干異なっています。10万円が11万円になって1万円得したということもあれば、9万円になって1万円損してしまったということもあるのです。FXとは、為替レートの差で発生する価格差を利用して利益を得ようとする行為のことです。
FXにおけるpipsとは ローソク足を見る時に欠かせない単位
インターネットの掲示板などではよく「今日は50pips稼いだ」とか、「1時間足で100pips動いた」といった会話がされることがあります。
この際に用いられる「pips」とは、FXで用いられる通貨単位の一つで「ピップス」と呼ばれています。pipsは主にローソク足の値幅の大きさや、トレードで発生した損益の大きさを表現するのに用いられています。
1pipsは円に換算すると1銭になります。1銭とは1円の100分の1ですから1pips=0.01円です。
例えばドル円のレートが100.25円であれば、小数点第2位にある5の部分がpipsの基準になります。
もし、100.25円が100.30円に変化したとすれば、ドル円は5pips上昇したと言います。一方、ユーロドルやポンドドルといった通貨の場合、1pipsは0.0001ドルとなります。
ユーロドルが1.2345の時、5の部分がpipsの基準となります。ドル以外の通貨の場合も1pipsは0.0001通貨単位です。ユーロポンドであれば1pipsは0.0001ポンドになります。
pipsの意味を理解しておくと便利なことがあります。例えば「現在保有しているポジションが1pips動いたときに出す損益はいくらなのか?」と考えた時に、正確な金額を即座に出せるようになります。
もしも、スキャルピングやハイレバレッジでのトレードを考えているのであれば、1pipsの価値を把握しておくことはとても重要です。計算方法はとても簡単なので、1pipsあたりの損益を求める計算式を覚えてしまいましょう。
計算式は以下の通りとなります。
1pipsあたりの損益 = 通貨の取引量 × 0.0001 × 現在のレート
例えば1ドル110円の時に、1万通貨のドル円を購入した場合の1pipsあたりの価値は
10,000 × 0.0001 × 110.00 = 110円
となります。仮に1万通貨のドル円をロングしていた(ドルを買った)場合に、レートが10pips上昇したとすれば、110円 × 10 = 1,100の利益が発生することになります。
最初は難しく感じるでしょうが、覚えてしまうと大変便利です。日頃から即座に計算できるように、お気に入りの通貨ペアで練習をしてみて下さい。
トレード戦略に重要なテクニカル分析とファンダメンタル分析
FXは勝ち負けを繰り返しながら利益を積み上げていくのが普通です。少しでも多くの利益を効率的に生み出すには「優位性」のある(勝つ可能性の高い)トレードをしなければなりません。
優位性とは文字通り有利であるということです。トレードをする前に、チャートの中から勝算があり大きな利益が望めるようなエントリーポイントを探す必要があるのです。その際に強力なサポートをしてくれるのが「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」になります。
テクニカル分析とは現在から過去の価格データを元に統計的な分析をして、将来の値動きを予測する方法です。一般的に利用されている移動平均線やMACD、一目均衡表などのインジケーターを利用した分析、トレンドライン・フィボナッチ・エリオット波動などがテクニカル分析の代表例と言えます。
一方、ファンダメンタル分析は世界情勢や経済の動きなどから相場の動きを判断する分析方法です。判断材料としては各国の政策金利・経済指標・要人発言、株価、国債、原油を始めとしたコモディティ等があります。ファンダメンタルはそれぞれの要素が複雑に絡み合っているので理解をするのが大変難しいですが、突発的な値動きの原因や中・長期トレンドの発生や転換を知るには欠かせないものとなっています。
FXをしていく上で必要なのは、テクニカル分析とファンダメンタル分析のどちらか?といった話が良くされますが、これはどちらが良いと断言することは出来ません。テクニカルトレーダーであっても経済指標に注目している人は多いですし、ファンダメンタル分析をしている人でも移動平均線などを用いたり、統計データで確率的な状況判断をしている人は大勢います。
個人的な経験で言えば、テクニカル分析もファンダメンタル分析も両方必要ですし、きちんと学ぶべきだと思っています。覚えた分だけ戦略の幅が広がり優位性が高まるからです。どちらの分析方法を使うにせよ、本気で資産運用を考えているのであれば基本的な勉強と研究は欠かせません。
FX初心者向けお勧め口座開設は下記リンクの記事をご参照ください。